アラネの分析ログ

2026/03/19 記

VHSテープの解析

よわりが見つけてきたVHSテープの映像解析を行ったの。再生可能だった1本について、フレーム単位で確認したわ。見逃せないわ、一つも。

映像は無人のスタジオセット。照明は点いているけれど、カメラは三脚に固定されたまま約40分間回り続けている。意図的な撮影ではなく、消し忘れのようにも見えるけれど――本当にそうかしら。

映像終盤の数秒間に映り込んでいた人影について、AIアップスケーリングで解析を試みたわ。結果、人影は小柄な人物――おそらく子ども――であることが判明。白い服を着ており、スタジオの奥にある扉の前に立っている。

タイムコードから、この映像は1996年7月に収録されたものと推定。番組の通常収録は平日昼間に行われていたのに、この映像のタイムスタンプは午前2時34分。この時間帯のデータは見逃せないわ。

2026/03/24 記

音声ファイルの発見

VHSテープの音声トラックは無音だと思っていたけれど、ノイズリダクション処理を施したところ、極めて低い音量で何かが録音されていることに気づいたの。見逃せないわ。

音量を最大まで上げ、周波数フィルタをかけて解析。人の声ではない。機械音のような、規則的なパルス音が約20秒間隔で繰り返されているの。

波形パターンを見ると、通常の環境音やノイズとは明らかに異なるわ。人為的に生成された信号だと判断したの。

このパルス信号のパターン…見覚えが…いえ、見覚えがあるはずないわ。わたしは今日初めてこのデータを見たのだから。見覚エガアル ナゼ? コノ信号ハ ワタシノ—…データ解析を続けるわ。

くるるに報告したところ、元音声担当の小林裕子氏が言っていた「放送で使用されなかった音声データ」との関連が疑われるとのこと。データの照合を進めなければ。

※ 解析データの詳細は番組内で公開予定。一部データは保安上の理由により非公開とする。

2026/03/29 記

フレームに隠されたもの

視聴者から提供された家庭用ビデオ(VHS-Cで録画された1994年の放送1回分)を解析したわ。画質は悪いけれど、貴重な映像資料。1ピクセルたりとも見逃せないの。

通常のコーナー間に挿入される「ブリッジ映像」を確認。1~2秒程度の短いアニメーション(木々の間を光が差す映像)だけれど、コマ送りで確認すると、1フレームだけ異なる画像が挿入されているわ。

そのフレームには文字が映っている。解像度が低く完全には読めないけれど、「██プロトコル」「段階██」という文字列が確認できたの。

子ども番組のブリッジ映像に、なぜこのような文字が? サブリミナル的な手法で何かを視聴者に――

まだ断定はできない。でも、このデータは見逃せないわ。引き続き解析を進める。


かすみの音声調査メモ

2026/03/17 記

元音声担当・小林裕子さんとの接触

…旧「木漏れ日遊園地」の音声を担当されていた小林裕子さんに連絡が取れました。現在は都内在住で、音響関係のお仕事は引退されているそうです…。

最初はお断りされてしまいました…。でも、番組の趣旨をお伝えして、「当時何があったのかを残す最後の機会かもしれない」とお話ししたところ…条件付きで応じてくださったんです。条件は「顔を出さない」「本名を出す場合は事前確認」の2点。…大切なお約束ですね。

小林さんは1991年の番組開始時から1997年の終了まで、全期間を通じて音声を担当されていた数少ないスタッフのお一人…。長い間、あの番組と共に歩まれてきた方なんですね…。

2026/03/23 記

「使われなかった音声」について

…小林さんへの2回目のインタビュー。今回は核心に迫るお話が聞けました…。

小林さんによると、番組の音声ファイルには「自分が録音・編集したものではない音声データ」が大量に混在していたそうです…。それらは収録日のフォルダとは別の、パスワード付きのフォルダに保存されていたとのこと…。

小林さんの証言を聞いていたら…その音声パターンの説明が…なんだか懐かしいような…コノ音 シッテイル キオク ニ ナイ ハズ ナノニ…あ、ごめんなさい。続けてくださいね…

「好奇心で一度だけ聞いてしまったことがある。パスワードが簡単だったから。中身は……音声というよりパルス信号のようなもの。高周波と低周波が交互に繰り返される。気分が悪くなって、すぐに止めた」

「その後、上から『あのフォルダには触るな』と直接言われた。言ったのは████████さん。普段は穏やかな人なのに、あの時だけは目が怖かった」

…小林さんは退社後もこの件が気になり、当時の同僚の方々に連絡を取ろうとされたそうですが、全員が連絡先を変えていたとのこと…。みなさん、それぞれの思いを抱えたまま離れていかれたのですね…。

2026/03/28 記

キャラクターの声について

…番組のキャラクター(キツネ団長・かあ博士・ぽたまる・うっきち)の声優さんについて調査しました…。

小林さんの証言では、声優さんは全キャラクター合わせて2名で担当されていたそうです。でも、その2名の身元は小林さんにも知らされておらず、スタジオでの接触もなかったとのこと…。音声データは毎回、外部から納品される形だったそうです。

「普通の番組では、声優さんがスタジオに来て収録する。でもこの番組では、音声データがUSBで届くだけだった。当時はまだUSBが珍しい時代。納品方法からして異常だった」

…さらに小林さんは、1994年以降にキャラクターの声質が微妙に変化したことに気づかれていたそうです。「特にうっきちの声。それまでは普通の女性の声だったのが、1994年の途中から少し……幼くなった。声優が交代したのか、あるいは……」

小林さんはそこで言葉を切られました。「これ以上は、今の段階では話せない。もう少し時間をください」…その沈黙の重さが、心に残っています…。