第115回 — 1993年8月7日放送 — 視聴率最高の回
放送データ
| 放送日 | 1993年8月7日(土) |
|---|---|
| タイトル | 「夏の特別冒険!海のむこう」 |
| 視聴率 | 9.1%(番組最高) |
| 備考 | 夏休みスペシャル。通常の倍、約20人の子どもが出演。 |
番組の表面
番組のピークを象徴する回。キツネ団長が「海のむこうの秘密の島」を目指すという冒険タイムの特別編。かあ博士が海の生き物について教え、ぽたまるが波のダンスを踊り、うっきちが砂の城でいたずらをする。
視聴者からの思い出も多く、「木漏れ日遊園地で一番楽しかった回」として複数の人が挙げている。
番組の裏面
しかし、この回の収録は通常の2倍の8時間に及んでいた。放送時間は30分。なぜ8時間も必要だったのか。
田中恵子氏が保管していた台本では、この回の「みんなであそぼう!」コーナーの部分に、他の回よりも長い「(※別途指示 30分)」との記述がある。通常のコーナー時間(約5分)の6倍。
つまり、放送されなかった30分間の「みんなであそぼう!」が収録されていた。約20人の子どもたちと4体のアニマトロニクスで、放送されない30分間、何が行われていたのか。
この回の直後(1993年9月)から、キャスティングの決定権が████████に移管されている。20人の子どもの「反応」を観察し、次のフェーズに進むための「選別」が行われた回だった可能性がある。
第130回 — 1993年11月13日放送 — 視聴率0.0%の回
放送データ
| 放送日 | 1993年11月13日(土) |
|---|---|
| 放送時間 | 8:30〜9:00 |
| 視聴率 | 0.0%(記録上) |
| 台本 | なし(田中恵子氏「この回の台本は書いていない」) |
| 演出 | 不明(佐藤真一氏「この日の収録は自分が担当していない」) |
視聴者の証言
証言者A(30代男性)
「いつも通りテレビをつけたら、木漏れ日遊園地が始まった。でも、OPの曲が流れなかった。いきなりスタジオが映って、キャラクターたちが動かずに立っていた。30分間ずっとそのまま。子どもだったから怖いとかは思わなかった。でも、見ていたらなぜか目が離せなかった。トイレにも行けなかった」
証言者B(30代女性)
「その回のことは覚えています。キャラクターが動かないんだけど、カメラだけがゆっくり動いていた。各キャラクターの顔を順番にアップで映していく。目が全部こっちを向いていた。画面の向こうから、こちらを見ていた」
証言者C(40代男性)
「最後の数分間だけ、何かが変わった。キツネ団長の口が開いた。音声は聞こえなかったが、何か話していた。そして画面が一瞬、ノイズのように乱れた。乱れた中に——文字が見えた気がした。でも速すぎて読めなかった」
視聴率0.0%の謎
前述の通り、視聴率0.0%は「放送されたが視聴者がゼロ」を意味する。しかし、複数の視聴者がこの回を見た記憶を持っている。
考えられる説明:
- 視聴率調査機器の故障:可能性はあるが、同日の他の番組の視聴率は正常に記録されている。
- 視聴率データの改ざん:何者かが意図的にこの回のデータを0.0%に書き換えた可能性。動機は不明。
- 放送信号の異常:通常の放送信号とは異なる方式で送信された場合、視聴率調査機器が検知できなかった可能性がある。
3番目の説が正しいとすれば、この回は通常の放送ルートを経由せず、別のルートで電波が送信されていた可能性がある。それが何を意味するのか——この回が「誰に向けて」放送されたものだったのか——は、今も分かっていない。
第194回 — 1995年4月8日放送(推定) — ED曲変更回「変質の始まり」
放送データ
| 放送日 | 1995年4月8日(土)推定 |
|---|---|
| 放送局 | きらら放送 |
| 視聴率 | 12.3%(シリーズ中3番目に高い数値) |
| 台本 | 一部現存(ただしED部分の台本なし) |
| 特記事項 | ED曲が予告なく変更された初の回 |
内容概要
第194回は、番組の「春の新学期スペシャル」として放送された。前半は通常の構成——キツネ団長による挨拶、かあ博士のクイズ、ぽたまるダンス♪、うっきちのいたずら大作戦。しかし、番組の後半から明らかに雰囲気が変わる。
まず、「冒険タイム」のセットが前回までと異なっていた。それまでの明るい森のセットではなく、壁面が暗い灰色に塗られ、照明も落とされている。スタッフの証言によると、セット変更は████の指示で前夜に急遽行われたという。
冒険タイムの内容は、キツネ団長が「新しいお友達を探す」というもの。セットの奥にある扉(これも新設)を開けようとするが、鍵がかかっている。キツネ団長が「だれか いるの?」と扉に話しかけるシーンがある。台本上は、このセリフの後にかあ博士が「鍵を探しましょう」と言って冒険が始まる設定だが、実際の放送ではキツネ団長が扉の前で黙って立ち尽くし、約15秒間の沈黙があった。
ED曲変更の詳細
最も重要な変更は、ED(エンディング)曲。第1回から第193回まで使用されていた「おやすみ木漏れ日」(作詞・作曲:中村由紀)が、この回から予告なく「さよならの向こう側」に差し替えられた。
「さよならの向こう側」の歌詞(放送で確認された部分):
さよならの向こう側で 待っているのは誰?
忘れた名前を 思い出すまで
ひとりぼっちの 暗い部屋で
声だけが 響いている
手を伸ばしても 届かない
ガラスの向こうの あなたの顔
いつか きっと また会えるから
おぼえていてね わたしのこと
この歌詞を書いたのは中村由紀ではない(memo_09.html参照)。作詞者は不明。中村は作曲のみ担当し、歌詞については「依頼主からの指定」として受け入れざるを得なかったという。
視聴率が12.3%と高かったのは、この回が春の特番として告知されていたため。つまり、通常より多くの子どもがこの新EDを聞いたことになる。
視聴者の証言
「新しいEDがすごく怖かった。前のEDは明るくて好きだったのに。母が『あら、歌が変わったわね』と言った。私は泣いた。なぜ泣いたのか自分でもわからなかった。歌詞の意味がわかったわけじゃない。でも、あの歌には——なんて言えばいいんだろう——『悲しみ』が詰まっていた。子ども番組のEDじゃなかった」(元視聴者・30代女性)
「EDの映像も変わった。前は4体のキャラクターが手を振るアニメーションだったのに、新EDは実写のキツネ団長が暗いスタジオの中で一体だけ立っている映像。目が光っていて、ずっとカメラを見つめている。あれは子どもに見せるものじゃない」(元視聴者・30代男性)
「あのEDが変わってから、うちの子がテレビを怖がるようになった。それまで大好きだったのに、EDが始まるとテレビを消してくれと泣いた。結局、うちは番組を見なくなった」(元視聴者の母親・60代女性)
分析
第194回は、番組の「変質」が視聴者に初めて認識された回である。それ以前にも内部では様々な異変が起きていたが、放送そのものが変化したのはここからだ。
ED曲「さよならの向こう側」の歌詞は、アニマトロニクスの中に閉じ込められた子どもの視点で書かれているように読める。「ひとりぼっちの暗い部屋」「ガラスの向こうのあなたの顔」「おぼえていてね」——これらは全て、キツネ団長の内部からの描写と一致する。
1995年4月の段階では、████████(1995年9月)はまだ行われていない。しかしこの歌詞が存在するということは、実験の計画はこの時点で既に確定しており、誰かが「結果」を予め知っていたことを意味する。歌詞を書いた人物は、これから行われることを知っていて、それを——子ども番組のEDに仕込んだ。
なぜか。警告か。告発か。あるいは——記録か。
佐藤(構成)の所見:「歌詞の最後の一節『おぼえていてね わたしのこと』は、おたより#15で証言されたキツネ団長のセリフと同一。30年の時を超えて、同じ言葉が繰り返されている」