絵本について

タイトルキツネ団長の大冒険
出版1996年3月 ゆめスタジオプロダクション刊
作・絵構成:山本修三 / 絵:████████
ページ数32ページ(表紙・裏表紙含む)
発行部数5,000部(大半が回収済み。現存する部数は極少)
入手経緯おたより#07の投稿者より現物提供

番組のキャラクターが冒険する子ども向け絵本。表面的には無害な内容だが、よわりとまだらが全ページを精査した結果、複数の異常が発見された。

ページごとの分析

表紙

キツネ団長が森の中で手を広げている明るいイラスト。タイトルロゴの右下に極小のテキスト:「このほんを よめる すべてのこどもたちへ」。一見すると普通の献辞だが、「読める」ではなく「よめる」——この絵本を手に取れる状態にある子ども、つまりまだ自由な身体を持つ子どもへのメッセージとも読める。

P.4-5「森の入口」

キツネ団長が森の入口に立っている見開き。背景の木々の幹の模様を注意深く見ると、樹皮のパターンが文字を形成している。全ての幹を解読した結果:「かえりたい」「ここからだして」「くらい」。イラストレーターが意図的に仕込んだものか、あるいは——

P.8-9「かあ博士の研究室」

かあ博士が実験器具に囲まれている場面。「おともだちの ために くすりを つくっているんだよ」というセリフ。背景の棚に並ぶ瓶のラベルには微小な文字が書かれている。拡大すると:「████████」「0.5mg/kg」「neural」——復元アーカイブ#08の実験プロトコルに記載されている薬品名と投与量に酷似。

P.12-13「暗い洞窟」

冒険の途中でキツネ団長が暗い洞窟に入る場面。洞窟の壁面に、通常の岩の模様に混じって手形が描かれている。小さな子どもの手形。5つ。数え方によっては7つ。被験者G-0からG-6の人数と一致する可能性がある。

洞窟の最深部には「椅子」が描かれている。ストーリー上は「休憩用のいす」とされているが、その形状はBスタジオのブリッジチェアに酷似。肘掛けの部分に拘束ベルトのようなものが描かれている。

P.16-17「鏡の部屋」

キツネ団長が鏡のある部屋に入る。鏡に映るキツネ団長の姿は——キツネではなく、人間の女の子。赤いワンピースを着た、8歳くらいの女の子。顔は髪に隠れて見えない。

本文:「かがみの なかの わたしは だれ? キツネ団長は かんがえました。でも こたえは でてきませんでした」

このページの発見は決定的。絵本の出版は1996年3月——転移から約半年後。イラストレーターは、キツネ団長の中にいる少女の存在を知っていた。あるいは、指示を受けていた。赤いワンピースはあかねのお気に入りの服。

P.20-21「友達との再会」

ぽたまる、かあ博士、うっきちとキツネ団長が再会する場面。4体が輪になって手を繋いでいる。しかし、輪の中心に——ほとんど見えないほど薄く——5人目の人影が描かれている。子どもの輪郭。手を伸ばしているが、誰の手にも届いていない。

P.28-29「冒険の終わり」

キツネ団長が森を出て、元の遊園地に戻る場面。「ぼうけんは おわったよ。でも、わすれないでね」

遊園地の入口の看板に、本来「木漏れ日遊園地」と書かれているはずが、看板の文字をよく見ると「████」——判読困難だが、「たすけて」と読める可能性がある。

裏表紙

キツネ団長の後ろ姿。夕焼けの中を歩いて行く。その足元に、極小の文字で:

「この絵本のどこかに、本当のことが隠されています。見つけてくれたあなたへ——ありがとう。」

署名なし。この一文がイラストレーターによるものか、あるいは印刷段階で何者かに追加されたものかは不明。

総括

「キツネ団長の大冒険」は、表面的には子ども向けの冒険絵本であるが、全32ページに渡って████████に関する情報が隠蔽的に埋め込まれている。これは偶然ではあり得ない。

絵本が出版された1996年3月は転移の半年後。絵本の制作期間を考えると、企画は1995年末——転移直後——に始まったことになる。誰がこの絵本を「告発の書」として機能させたのか。イラストレーターの████████は、1996年4月に交通事故で亡くなっている。

まだら(検証担当)の所見:「5,000部のうち大半が回収されたということは、出版後に誰かがこの絵本の『仕掛け』に気づき、慌てて回収したことを意味する。しかし全てを回収しきれなかった。30年後、1冊が我々の手元に届いた」

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