注意事項
以下は、VHSテープ#2の映像をアラネがデジタル化し、まだらが文字起こしを行ったものです。映像の公開自体は法的検討中(legal_status.html参照)のため、現時点ではテキストのみの公開となります。
内容には精神的に負荷のかかる記述が含まれています。
文字起こし
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TAPE #2 TRANSCRIPT
B-TEST 95/08/15 CONFIDENTIAL
Total runtime: 23:14
Transcribed by: まだら(検証担当)
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[00:00]
映像開始。カメラは三脚に固定。Bスタジオ内部の全景。
室内は通常のスタジオとは全く異なる。壁面は灰色の防音パネル。
天井には業務用の蛍光灯が4基、うち2基は消灯。
室温は低いと推定(スタッフの息が白い)。
[00:15]
室内中央にリクライニングチェア。医療機関で使用されるタイプ。
チェアの左右にモニター計4台。CRTモニター。
チェアの背後に大型のラックマウント機器(コンピュータと推定)。
チェアの頭部にヘッドギア状のデバイスが設置されている。
ケーブルがチェアから部屋の奥に向かって延びている。
[00:42]
カメラがパンして部屋の奥を映す。
キツネ団長のアニマトロニクスが金属製の台座に固定されている。
通常の展示状態ではない——背部のパネルが開いている。
内部の配線が見える。通常のサーボモーター配線に加え、
追加の回路基板が3枚確認できる。基板には手書きの
ラベル:「BRM-4」「SYNC」「BUFFER」。
キツネ団長の後頭部からケーブル(太い、シールド付き)が
チェアのヘッドギアに接続されている。
[01:30]
音声:扉の開閉音。
白衣を着た人物A、フレームに入る。身長約170cm。
顔は映らない(カメラのフレーム外、または意図的に回避)。
手にはクリップボードと筆記具。
[01:55]
白衣の人物B、フレームに入る。人物Aより長身。
人物B:「████先生、ブリッジの同期テストは」
人物A:「昨日やった。数値は良好。前回の████で、
今回は出力を████まで上げる」
人物B:「了解。子どもはいつ来る?」
人物A:「来月。████の娘を——」
[02:28]
人物AがCRTモニターの前に座り、キーボードを操作。
モニター画面:黒背景に緑文字。コマンドラインインターフェース。
入力:「bridge_diag」
画面に診断結果が表示される(文字が小さく大半は判読不可)。
判読可能な部分:「BRIDGE SYNC TEST v3.2」
「Receiver module: ONLINE」「Buffer capacity: 94.2%」
[04:10]
人物Aがヘッドギアの調整を開始。ダイヤルを回す。
人物B:「ヘッドギアのサイズ、Sですよね? 子ども用」
人物A:「ああ。7歳か8歳だろう。Sで問題ない」
人物B:「……その子、わかってるんですか? 何が起きるか」
人物A:(間)「知る必要はない」
[05:45]
人物Aがキツネ団長の背面パネルの配線をチェック。
人物A:「BRMの接続を確認。LEDが緑——レシーブモード待機中」
人物Bがチェアのストラップを確認。
人物B:「ストラップ、子どもが怖がりませんか」
人物A:「薬で半分眠っている状態だ。気にしない。
それに、動かれると困る。パターンが乱れる」
[08:46]
キャリブレーション作業開始。
人物Aがコマンド入力:「bridge_cal --mode sync --level 3」
機械音。低いハム音。キツネ団長の目のLEDが点滅。
人物A:「同期開始。レベル3まで上げる」
[10:22]
キツネ団長の右手が痙攣。意図的でない動き。
人物A:「反応あり」(メモを取る)
人物B:「すごい……電源接続なしで?」
人物A:「ブリッジ経由の信号だけでこれだけ動く。
本番では、もっと——」(不明瞭)
[15:31]
キャリブレーション終了。人物Aが機器の電源を切る。
人物Bがキツネ団長の背面パネルを閉じる。
人物A、携帯電話を取り出して通話開始。
[15:48]
人物A(電話):「ええ、テストは成功です」
「……来月の████日に……」
「はい、吉田さんには『特別収録』と説明してあります」
「お嬢さんのことは心配いりません、
1時間ほどで終わります。本人は眠っている間に——」
「ええ。元の身体については████████で」
「いえ、父親に返すわけにはいきません。植物状態の
身体を返されても困るでしょう。████████の
施設に——」
[16:42]
人物B:「おい、カメラ回ってるぞ」
人物A、電話を耳から離してカメラの方を見る。
(この瞬間、人物Aの顔の下半分がフレームに入る。
年齢50代〜60代と推定。眼鏡。あごに特徴的なほくろ。)
[16:45]
映像が途切れる。以降、テープの残り約6分間は未記録(消去済み)。
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[END OF TRANSCRIPT]
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分析ノート
- 人物Aが主任研究者(████先生)と推定。顔の下半分のみだが、年齢・眼鏡・ほくろは今後の特定に有用
- 「吉田さんには『特別収録』と説明」——吉田一郎は娘に何が行われるか知らなかった
- 「元の身体は植物状態」「父親に返すわけにはいかない」——あかねの身体は████████の施設に運ばれた
- 人物Bは主任研究者の助手。「その子、わかってるんですか?」という質問から、倫理的な躊躇が見える
- テープの残り6分が消去されている——電話の続きが都合の悪い内容だった
まだら(検証担当):「この映像をテキストに起こすのに、3回中断した。読むのも辛い内容だが、これは実際に行われた会話だ。1995年8月15日、あの部屋で、二人の大人が、7歳の女の子の人生を奪う計画を淡々と話し合っていた」